かいぶんしょおきば

怪文書を適当に投げ捨てておくところ

美波「ホラーDVD?」

そろそろ本格的に夏だから夏っぽい話題を。

そろそろ暑くなってきて、事務所でも本格的に冷房をつけたいなって季節になってきたんだけど、まだ夏っていうには早い時期だもんだからちひろさんが冷房いれることを許可してくれなかったんですね。ちひろさんのケチ。仕方ないから窓全開にしてうちわで扇いでどうにか暑さをしのごうとしてたんだけど、全然涼しくならない。そしたら、隣の部署所属の白坂小梅ちゃんがやってきて、「それなら……涼しくなるもの……あげる」って言って1枚のDVDをくれたのね。まぁこの時点で僕には中身の予想ついてたんだけど、案の定ホラーもののDVDでした。

で、実際僕自身は所謂ホラーものはそこそこ好きだからドキドキしながら普通に見てたんだけど、うちのアイドルたちってホラーもの基本的に苦手なのね。蘭子ちゃんが怖いもの苦手なのは割と有名な話だと思うんだけど、飛鳥くんも最初の方平静を装って見てても途中から怖いシーンくるとギュッて目を瞑って見ないようにしてるくらいには苦手みたいなんだよね。美波は2人に比べればまだ耐性ある方なんだけど、インパクトの強いシーンは「ひっ…」って一瞬声が漏れちゃうんだよね。みんな可愛い。

で、暑さで考えの回らないうちの子たちは話の展開的に怖いものだってことに気づかずにDVD再生し始めるのよ。関係ない話だけど美波の汗で服がそこはかとなく透けててとてもエロい。おどろおどろしいOPが始まったあたりで蘭子ちゃんが正気に戻ってめっちゃオロオロし始めて、僕の方に視線で助けを求めてくるから、しょうがねえなぁ(ゲス顔)って感じで蘭子ちゃんの隣に座ってあげたんですね。そしたら、その瞬間蘭子ちゃんが僕にしがみついてきて画面見ないように必死なの。どんだけ怖がりなのこのブリュンヒルデ。クッソ可愛い。でもちょっと暑い。

物語も中盤に差し掛かるかなって頃に気づいたんだけど、蘭子ちゃんの隣で座ってたはずの飛鳥くんが気づいたら僕の隣まで来てるんだよね。こっそり「…怖いの?」って聞いてあげたら、「ボクがこの程度の創作物で恐怖を覚えるわけがないじゃないか」っていつもの調子で答えようとするんだけど、めっちゃ声震えてるし、画面の方見ようとしないし、さっきからずっと僕の手を握って離さないのね。やっぱり怖がってるんじゃないか(歓喜)

で、結局2人に挟まれたまま物語はクライマックスへ。怖いシーンが立て続けにくるもんだから蘭子ちゃんはついに泣いて膝の上に乗って僕に抱きついてくるし、飛鳥くんも体裁取り繕う余裕なくなって腕にしがみついてくるし、気づいたら美波も半泣きになって僕の隣に座ってるんだよね。みんな僕にくっついて離れないもんだから体感気温はDVD見る前より上がってるんだけど、柔らかいし女の子の匂いがするしでとても幸せな気分でした(小学生並の感想)。

で、どうにか物語も終わってエンドロールが流れ始めたなー、って思ってたら突然画面が乱れ始めるのね。最初は事務所のテレビの調子が悪いのかな?なんて思ってたんだけど、どんどんひどくなってついには突然エンドロールが消えちゃって、これはおかしいぞ?って思った瞬間、画面全体に血文字で「ツギ ハ オマエタチ ダ」って表示されるんだよね。粋な演出に僕もびっくりしたんだけど、恐怖感が少し和らいだかなってところに追い打ち食らった3人は完全にパニックになっちゃってもう大変。美波はめっちゃ震えて僕にそのわがままドスケベボディ押し付けてきて離れないし、飛鳥くんは腕に抱きついたまま失神するし、蘭子ちゃんに至っては完全に素が出て助けて!って泣き叫んで僕にしがみついてくるしで、なだめるのも一苦労だし、ついでに言えば僕の理性もヤバかった。

冷や汗がどっと出たおかげでみんな涼しくはなったけど、その後しばらくは3人とも夜怖くて寝れなくなって僕の部屋(事務所の仮眠室)に泊まりに来るようになり、僕はしばらくの間寝不足になりました。あと、見かねたちひろさんが冷房入れる許可を出してくれました。めでたしめでたし。