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かいぶんしょおきば

怪文書を適当に投げ捨てておくところ

美波「ホラーDVD?」

そろそろ本格的に夏だから夏っぽい話題を。

そろそろ暑くなってきて、事務所でも本格的に冷房をつけたいなって季節になってきたんだけど、まだ夏っていうには早い時期だもんだからちひろさんが冷房いれることを許可してくれなかったんですね。ちひろさんのケチ。仕方ないから窓全開にしてうちわで扇いでどうにか暑さをしのごうとしてたんだけど、全然涼しくならない。そしたら、隣の部署所属の白坂小梅ちゃんがやってきて、「それなら……涼しくなるもの……あげる」って言って1枚のDVDをくれたのね。まぁこの時点で僕には中身の予想ついてたんだけど、案の定ホラーもののDVDでした。

で、実際僕自身は所謂ホラーものはそこそこ好きだからドキドキしながら普通に見てたんだけど、うちのアイドルたちってホラーもの基本的に苦手なのね。蘭子ちゃんが怖いもの苦手なのは割と有名な話だと思うんだけど、飛鳥くんも最初の方平静を装って見てても途中から怖いシーンくるとギュッて目を瞑って見ないようにしてるくらいには苦手みたいなんだよね。美波は2人に比べればまだ耐性ある方なんだけど、インパクトの強いシーンは「ひっ…」って一瞬声が漏れちゃうんだよね。みんな可愛い。

で、暑さで考えの回らないうちの子たちは話の展開的に怖いものだってことに気づかずにDVD再生し始めるのよ。関係ない話だけど美波の汗で服がそこはかとなく透けててとてもエロい。おどろおどろしいOPが始まったあたりで蘭子ちゃんが正気に戻ってめっちゃオロオロし始めて、僕の方に視線で助けを求めてくるから、しょうがねえなぁ(ゲス顔)って感じで蘭子ちゃんの隣に座ってあげたんですね。そしたら、その瞬間蘭子ちゃんが僕にしがみついてきて画面見ないように必死なの。どんだけ怖がりなのこのブリュンヒルデ。クッソ可愛い。でもちょっと暑い。

物語も中盤に差し掛かるかなって頃に気づいたんだけど、蘭子ちゃんの隣で座ってたはずの飛鳥くんが気づいたら僕の隣まで来てるんだよね。こっそり「…怖いの?」って聞いてあげたら、「ボクがこの程度の創作物で恐怖を覚えるわけがないじゃないか」っていつもの調子で答えようとするんだけど、めっちゃ声震えてるし、画面の方見ようとしないし、さっきからずっと僕の手を握って離さないのね。やっぱり怖がってるんじゃないか(歓喜)

で、結局2人に挟まれたまま物語はクライマックスへ。怖いシーンが立て続けにくるもんだから蘭子ちゃんはついに泣いて膝の上に乗って僕に抱きついてくるし、飛鳥くんも体裁取り繕う余裕なくなって腕にしがみついてくるし、気づいたら美波も半泣きになって僕の隣に座ってるんだよね。みんな僕にくっついて離れないもんだから体感気温はDVD見る前より上がってるんだけど、柔らかいし女の子の匂いがするしでとても幸せな気分でした(小学生並の感想)。

で、どうにか物語も終わってエンドロールが流れ始めたなー、って思ってたら突然画面が乱れ始めるのね。最初は事務所のテレビの調子が悪いのかな?なんて思ってたんだけど、どんどんひどくなってついには突然エンドロールが消えちゃって、これはおかしいぞ?って思った瞬間、画面全体に血文字で「ツギ ハ オマエタチ ダ」って表示されるんだよね。粋な演出に僕もびっくりしたんだけど、恐怖感が少し和らいだかなってところに追い打ち食らった3人は完全にパニックになっちゃってもう大変。美波はめっちゃ震えて僕にそのわがままドスケベボディ押し付けてきて離れないし、飛鳥くんは腕に抱きついたまま失神するし、蘭子ちゃんに至っては完全に素が出て助けて!って泣き叫んで僕にしがみついてくるしで、なだめるのも一苦労だし、ついでに言えば僕の理性もヤバかった。

冷や汗がどっと出たおかげでみんな涼しくはなったけど、その後しばらくは3人とも夜怖くて寝れなくなって僕の部屋(事務所の仮眠室)に泊まりに来るようになり、僕はしばらくの間寝不足になりました。あと、見かねたちひろさんが冷房入れる許可を出してくれました。めでたしめでたし。

蘭子「あす!」飛鳥「らん!」

新幹線乗ってる間暇なので書きます。

飛鳥くんこと二宮飛鳥と傷ついた悪姫ブリュンヒルデこと神崎蘭子ちゃんといえば、シンデレラガールズの中でも所謂厨二病アイドルとして有名だよね。まぁ一言で厨二病と言ってもいろんなタイプがあるわけで、蘭子ちゃんは所謂漆黒だとか魔王だとか闇の炎とかに憧れるタイプ、飛鳥くんは突然読めもしないのに洋書に手を出したりとか、飲めもしないのにコーヒーブラックで飲もうとしたりするタイプ、っていうのはアイドルプロデュースしてる人達なら知ってると思う。今回はそんな2人の人格が入れ替わっちゃったっていうSFとかでよくあるタイプの話をしたいと思います。

いつも通り早朝から美波と致した後、一緒にシャワー浴びてから出社したんですよ。すごく気持ちよかった(小学生並の感想)。で、事務所に入ったら飛鳥くんと蘭子ちゃんがいるんだけど何かがおかしい。何か違和感あるなーって思いながら飛鳥くんの顔を見て気づいたんだけど、いつもなら青とかピンクとかのエクステしてるはずの飛鳥くんが今日はエクステつけてないのね。普段から「これ(エクステ)はセカイへのささやかな反抗さ」的なこと言ってるうえに、他の人がエクステに触ると怒るくらいには飛鳥的拘りポイントなはずなのよ。それをしてないなんて…って思いながら蘭子ちゃんを見たら蘭子ちゃんも蘭子ちゃんで様子が変なのね。普段はゴシックロリータ、所謂ゴスロリちっくなワンピースだかなんだかみたいなスカートと一体のやつ(名前知らない)着てるんだけど、今日はなんかベルトでグルグル巻きの、種死のキラみたいな服着てんのよ。締め付けすぎて胸のところキツそうだし(蘭子は14歳の割にはかなり豊満な部類)。

で、蘭子ちゃんがようやく言葉を発したんだけど、「今のボクたちのこの状況をキミは理解(わか)ってくれるかい?」って言い出してびっくりしたよね。普段の蘭子ちゃんは堕天使とかグリモワールとかそういう系の単語で構成される熊本弁(蘭語ともいう。超ローカル言語)を話すはずなのに。蘭子ちゃん(?)曰く、気づいたら蘭子ちゃんと飛鳥くんの心が入れ替わっていたとかいうファンタジー乙的な展開が起きてたらしい。

でまぁ、いつ入れ替わったかとか調べて原因を探ろうということになったんだけど、飛鳥くん(中身蘭子ちゃん)の証言によると、朝ベッドで目を覚ましたら目の前に自分の顔がある状況だったらしい。怖い。
つまり、夜一緒のベッドで寝て朝起きた時にはすでに入れ替わってたから原因はわからないよねってことでした。なんで一緒のベッドで寝てたかって話をすると、昨晩もお楽しみだったみたいです。

とりあえず、2人ともお互いを理解してる仲だからお互いのことを演じることは大して難しくなく、その日の仕事(雑誌の取材etc)には特に影響出なかったんだけど、このままなのも当然ながらまずいので直す方法がないかみんなで考えることにしたのね。あと蘭子ちゃん(中身飛鳥くん)がやたら肩凝るとか言って煩いし。胸囲の格差社会ってヤツだ。

でも、蒼のチカラ渋谷、○クロスの権化新田、クールタチバナ、にわかロック多田、あとついでに前川とか、超常現象に対応できそうにもないメンツばっかりのうちの事務所では当然ながら解決法なんて分からないので、マッドサイエンティスト志希を呼んで解決してもらえるか聞いてみたんだよ。そしたら、話聞いてから2時間くらいで解毒剤的なもの作ってきてくれたんだよね。なんで解毒剤作れるの?お前実は犯人じゃねえの?って思ったけど、まぁ深くは追求しないことにした。直せればそれでいいし。で、そのマッドサイエンティスト様曰く解毒剤飲んでから1日経つ頃には元に戻ってるらしい。というわけで早速2人にそれを飲ませて、その日はさっさと帰らせた。

で、こっからは飛鳥くん本人に聞いた話なんだけど、蘭子ちゃんが自分の体とヤるのも面白そうとか思っちゃったらしくって、元の体に戻る前にまたおっぱじめたらしいんですよ。中身が入れ替わってるとはいえ、自分の体だから弱点は全部知ってるとかなんとかで飛鳥くんはいっぱい鳴かされたらしい。見たかった(直球)。

行為中の描写?そんなものはないよ?

ふうせんらんこ

朝いつもどおりに事務所に来たら、蘭子ちゃんが宙に浮いてた。何を言っているか分からねーと思うが(ry)でもまぁ蘭子ちゃんは魔王軍ごっこできてご満悦だし、それに便乗して飛鳥凛ありすあたりの蒼の系譜(アイオライト・ブルー)までなんかそっちの世界に入って行っちゃって楽しそうだからまぁいいかなって放置してたんだよね。で、ごっこ遊びもひと段落して、みんな疲れたし休憩がてらお茶にしようかってなったんだけど、ここで蘭子ちゃんに異変が起きたの。まぁ浮いてる時点で異変しかないんだけど。うちの蘭子ちゃんは飛鳥くんのことがそれはもう大好きで、基本的に事務所にいるときは常に飛鳥くんの隣の席に陣取って、飛鳥くんが暑苦しくないか心配になるレベルでベタベタしてるんだけど、今日は飛鳥くんの隣に来ないのね。浮いてるって言っても別に降りてくること自体はできるだろうからなんでなんだろうなって思ってたんだけど、実は地に足をつけて立ったり、物体に触れて座ることができなくなってたらしいんだよね。早い話が地上にあるものに触れられない状態ってわけ。だから、飛鳥くんにくっつきたくてもくっつけなくてすごくもどかしそうにしてるのよ。飛鳥くんも蘭子ちゃんとのスキンシップは昼夜問わず受け入れる体勢なもんだから、空中でもがいてる蘭子ちゃんの方を見てすごい心配そうにしてるんだけど、触れられないから2人の間の距離は絶対に0にならない。そのうち、どうしても飛鳥くんに指一本すら触れられないことがつらくて、蘭子ちゃんが泣き出しちゃうのね。それを見た飛鳥くんも、慰めたくて抱きしめようとするんだけど、こちらからも触れられないからどうすることもできない無力感に苛まれてしまって、事務所全体が暗い雰囲気になっちゃったの。

そんな時、エスパー(自称)のユッコと霊能力が使える小梅ちゃんが自分の部署の部屋だと間違えてうちの部屋に入ってきて、蘭子ちゃんを見るなり呪文を唱え始めたんだけど、何をしてるか僕たちには全くわからない。何をしてるのか聞こうとすると、珍しく小梅ちゃんが「今邪魔しないで!」ってすごい剣幕で怒るのね。よっぽどマズイ状況なんだなって思ったみんなは黙ってその儀式を見ることにした。3分後くらいに呪文の詠唱が終わったんだけど、詠唱終了と同時に蘭子ちゃんは地に足をつけることができるようになったの。ようやく飛鳥くんに触れられるということが嬉しくて、蘭子ちゃんはついいつもより愛情表現が激しくなっちゃって、飛鳥くんに抱きついて飛鳥くんにキスの雨を降らせてるのね。飛鳥くんもキスされること自体は抵抗はないし、飛鳥くん自身も蘭子とスキンシップを取れなくて欲求不満だったんだけど、流石に周りでみんなが見てる状況でキスできるほどの強靭なハートは持ち合わせてないからめっちゃ顔真っ赤にしてるの。そんないちゃいちゃを真昼間から見せつけられたせいで周りのアイドルたちもアテられちゃって、トライアドと*はレズり始めるし、僕と美波もサカり始めるしでありすちゃんが止めてくれなかったらヤバかった。クールタチバナすごい。

後から小梅ちゃんに聞いた話なんだけど、蘭子ちゃんに悪霊が取り憑いてて、あのまま放っておくとそのままあの世まで連れて行かれるところだったらしい。危なかった。小梅ちゃんのお祓いに圧倒的感謝。

ちなみにユッコの呪文には特に意味はなかったそうです。

 

 

 

 

李衣菜「消えたケーキ事件」

蘭子ちゃんはやっぱり可愛いなぁということで書きたいと思います。ss方式で。

-事務所前廊下-
蘭子「〜♪」
P「お、蘭子。おはよう」
蘭子「煩わしい太陽ね…(おはようございます!)」
P「おーそーだな。しかしなんだ、今日はずいぶんご機嫌だな」
蘭子「ククク…昨夜、蒼き眷属より生贄をな…今宵は宴ぞ。(昨日凛ちゃんに有名店のケーキ貰ったの!これから食べるんだ〜♪)」ランラン
P「へー。凛がケーキをねぇ。何かあったのか?」
蘭子「昨夜は我の降誕祭ぞ!(昨日は私の誕生日だったじゃないですか!)」
P「わかってるわかってる。冗談だって。」ドアガチャー
-事務所-
P「おっすー、みんないるかー?」
美波「あ、プロデューサーさん!おはようございます!」
凛「おはよう。プロデューサー」
みく「おはようPチャン!」
りーな「お、プロデューサー、今日もロックだね!」
奈緒「おはよ。」
加蓮「」
P「…なんで加蓮すぐ死んでしまうん?」
奈緒「さっき腕相撲勝負したらこうなった」
みく「いくらなんでもひ弱過ぎるにゃ…何食べたらこうなるの…」
凛「フライドポテト」
奈緒「ファミチキ
りーな「ロックだ!」
みく「どこがにゃ!?」
ワイワイガヤガヤ

P「…あれ、ところで飛鳥は?いつもなら蘭子と一緒にいるだろ」
蘭子「我が封印が解かれし時、我が盟友は既に楽園を飛び立っていた(私が起きた時にはもう飛鳥ちゃんは寮にはいなかったですよ)」
凛「珍しいね。いつもは仲良く出社してくるのに…」
みく「何か用事があったのかにゃ?でも事務所では姿見てないにゃ」
奈緒「どこかに立ち寄ってるのか?事務所に来る前に寄っておきたいところがあったとか」
P「うーん、まぁいいや。飛鳥のことだしそのうち来るだろ」

凛「あ、そうだ(唐突)蘭子、昨日私があげたケーキ、どうだった?」
蘭子「我が肉体が禁忌の儀式に耐え切れず、甘美なる贄には未だ…(昨日は色々ご馳走してもらってお腹いっぱいだったから、まだ食べてなくて…)」
凛「そっか。食べたら感想教えてね。」
蘭子「故に、これより供物を我が肉体に捧げようかと(だから、昨日冷蔵庫にしまっておいたケーキをこれから食べようかなって思ってたんです)」
P(ふーん…あれ、でも冷蔵庫の中…?)
蘭子「〜♪………?」ガチャン
美波「蘭子ちゃん、どうかしたの?」
蘭子「…………ない」
みく「え?」
蘭子「ケーキ………ない……(我が魂の欠片が…)」
P「昨日ちゃんとしまったのか?あと素が出てるぞ」
蘭子「確かにこの白き棺に封印を施したはずなのだが…(ちゃんと冷蔵庫にしまっておいたはずなんですけど…)」
美波「しまったのっていつ頃?」
蘭子「亥の刻頃かと…(午後9時くらいだったと思います)」
ちひろ「え、それはおかしいですね」
P「うわっ、ちひろさんいたんですか」
ちひろ「人を幽霊か何かみたいに言わないでください!…昨日私終電ギリギリまで事務所にいましたけど、10時頃にスタドリ補充しようかなと思って冷蔵庫開けた時には既になかったですよ?」
蘭子「そんな…」
凛「……誰かが勝手に食べちゃったのかな?」
奈緒「いや、でも昨日みんなで蘭子の誕生日祝ってたわけだし、普通ケーキ見たら蘭子のだと思って手をつけないだろ」
美波「そうよね。蘭子ちゃんが凛ちゃんに貰ったのも見てるから知ってるわけだし」
みく「とりあえず、蘭子ちゃんがケーキをしまってた午後9時頃からのことを振り返ってみるにゃ」
P「そうだな、何かヒントがあるかもしれない」
凛「私は蘭子にケーキ渡したあと、少し奈緒と加蓮と話してから帰ったから、確か帰ったのは21時半ごろかな。奈緒と加蓮も一緒に帰ったから覚えてるよね?」
奈緒「そうだな。加蓮があと30分で見たい番組が〜とか言ってたし」
加蓮「」
P「……というか加蓮はいつまでダウンしてるんだよ」
加蓮「………おはようございます、プロデューサー…」
P「大丈夫か?」
加蓮「へーきです…あと30分くらい奈緒に膝枕してもらえば」
奈緒「さらっと何言ってんの!?しないぞ!?」
加蓮「うぅ…苦しい…」
奈緒「あーもー!ほら!膝貸してやるよ!」
加蓮「ありがと☆」
奈緒「…ったく///」
P「奈緒と加蓮がいちゃついたせいで話が逸れたが、蘭子のケーキの行方を探す話に戻そう。みくとりーなはその時間帯どうしてたんだ?」
みく「えっ…あの…」
りーな「それは…ねぇ…?」
凛「どうしたの?…まさか、2人がやったんじゃ」
みく「ち、違うにゃ!みくは断じてそんなことしないにゃ!」
りーな「私だってしないよ!そんなの全然ロックじゃないし!」
凛「じゃあなんでそんな態度なの?後ろめたいことがないなら言えるよね?」
みく「この件は別の問題というか…」
りーな「そ、そうそう!今回のこととは関係ないから話す必要ないって!」
美波「関係あるかどうかはみんなが判断するわ。それが何かの手がかりになるかもしれないし、話してくれないかな?」
みく「うぅ…仕方ないにゃ。言うにゃ」
りーな「待ってよみく!本気なの!?」
みく「でもここで言わないと私たちに疑いがかかるにゃ!同じ事務所の仲間に疑い持たれてギスギスするのなんて嫌にゃ!」
りーな「でもこのこと言ったらそれもマズイって!」
凛「…ふーん、そんなマズイことがあったの。言ってごらんよ」
みく「……白状するにゃ。実は…」
りーな「わー待って待ってストップストップ!!!!!」
凛「李衣菜。往生際が悪いよ」
りーな「でもこれはマズイんだって!絶対今回の件と関係ないし!」
みく「りーなチャン。ここは腹をくくるしかないにゃ」
りーな「みく……!」
みく「はー………………実はね、その時間帯はみくとりーなチャンは女子トイレで×××してたの///」
みくりーな以外「……………………は?」
りーな「///」
みく「だからケーキが冷蔵庫にしまってあったなんてことは知らないし、なんならそのまま寮に帰って第二ラウンドしたにゃ…」
凛「そんなとこまで話さなくていいから(良心)」
奈緒「(目を回している)」
加蓮「ニヤニヤ」
みく「と、とにかく!みくたちは無罪にゃ!」
P「別の意味でギルティだと思うが…」
凛「まぁそこまで言うなら2人もアリバイはあるか…美波は?」
美波「私は…誕生日パーティ終わったあとにプロデューサーさんと月末にある仕事の打ち合わせしてたから、この部屋には入ってないわ。プロデューサーさんも同じく。」
P「確か打ち合わせ終わったのは11時手前くらいだな。となると…」
蘭子→9時ごろにケーキをしまい帰宅
凛奈緒加蓮→9時半ごろまで駄弁り、その後帰宅
美波、P→9〜11時ごろまで打ち合わせで不在。その後帰宅。
みく、りーな→9時半ごろには寮で×××していた

P「外部犯の仕業でないならという仮定だが、容疑者は1人しかいないな…」
蘭子「そんな…」
ドアガチャーン
飛鳥「おはy…あれ、みんなどうしたんだい?そんなに怖い顔でこっちを見て」
蘭子「わ、我が魂の共鳴者よ…まさか…?(飛鳥ちゃん…まさか私のケーキ食べてないよね?)」
飛鳥「…」
蘭子「…え?」
飛鳥「…………ん」
蘭子「……う、そ…」
飛鳥「……ごめん」
蘭子「そんな……」
飛鳥「ボクがやったんだ…」
蘭子「……………」
飛鳥「だが安心してくれ。ちゃんとここn」
蘭子「飛鳥ちゃんなんて大っ嫌い!!」
飛鳥「っ!」
バターン!!
飛鳥「待ってくれ!蘭子!話を…」
凛「蘭子が楽しみにしてたものを勝手に横取りしといて、話を聞いてくれって何?虫が良すぎない?」
飛鳥「違う!これには理由が…」
みく「どうもこうもないにゃ!人のものを勝手に取るなんてサイテーにゃ!」
りーな「そうだよ。人のものを取るのは泥棒と同じだよ!」
飛鳥「本当に違うんだ!お願いだから話を」
奈緒「いくら仲のいい蘭子相手だからってやっていいことと悪いことがあるよ。そりゃ蘭子だって怒るって」
飛鳥「ボクが悪いことはわかってる!でもこれには事情があるんだ!」
美波「でも…」
P「とりあえずみんな落ち着け!全員が感情的になって喚き散らしてたら話が進まない。……飛鳥、話してくれるな?」
飛鳥「…あれは蘭子の誕生日パーティが終わってしばらくしてのことだった…


ボクの数少ない理解者であり、最高の友達であり、唯一の相棒である蘭子の誕生日だから、その贈り物も十分な吟味を重ねて選んだものを準備してあったんだ。冷蔵庫の奥の方に隠してね。蘭子がケーキを冷蔵庫にしまおうとした時はちょっと焦ったけど、気づかれなかったみたいだった。後でサプライズとして渡そうと思っていたものだったから、蘭子と一緒に寮に帰る途中で、忘れ物をしたふりをして事務所に戻って回収するつもりだった。だが、ここで問題が起きてしまった。事務所に戻ってきて冷蔵庫を開け、しまっておいたプレゼントを取り出そうとした時に、ボクの不注意で手前に置いてあった蘭子のケーキを落としてしまったんだ。箱に入っていたものだから別に食べられないわけじゃないんだけど、見た目もぐちゃぐちゃになってしまって、とてもプレゼントとしての体は成していなかったんだ。でも、覆水盆に返らず。落としてしまったケーキは元には戻せない。非可逆的な事象をどうにかして可逆的事象として捩じ曲げるなんてことは到底不可能だ。だから、せめて同じものを買ってきて誤魔化そう、そう考えたんだ。でも時間は既に21時半を過ぎていてそのケーキ屋はもう閉店していたのでそこでは買えない。かといって他の店に行っても同じものは売っていない。だから、とりあえず落としてしまったケーキを処分して、今日の朝イチで店が開くと同時に買ってきて渡そう、そう思っていたんだ…

でも、それがこんなことになるなんてね…」

P「…なるほどな」
飛鳥「ボクが柄にもなくサプライズを用意していた、それだけのことがこんなことに繋がるなんて思ってもみなかった…まぁボクの不注意が原因なのだから、結局はボクのせいなんだけれど…」
美波「じゃあさっき言おうとしてたのはもしかして…」
飛鳥「…ああ、正解だよ。凛が蘭子に買ってきたものと同じ型のケーキを買ってきたんだ」
凛「…さっきは熱くなって言いすぎた。ごめん、飛鳥」
奈緒「私も言い過ぎたよ。ごめんな、飛鳥…」
飛鳥「いや、みんなは謝る必要はない…元はボクの不注意が招いた結果なんだ。それに、あの状況なら誰だって間違いなくそういう予想をするはずだ。ボクがそちら側の立場だったとしても間違いなく同じ結論を出していたと思うし」
美波「…このあとどうするの?」
飛鳥「蘭子を探して謝るよ。確かにさっき弁明しようとしたけど、結局のところ悪いのはボクだ。悪者には然るべき裁きが必要だからね…」
P「ひとついいか?」
飛鳥「何?」
P「俺たちは今ここで冷静になって話を聞いたからこそ状況を理解できた。だが、蘭子はどう思うかな?」
飛鳥「それは…」
P「分かっていると思うが蘭子は中身はすごく素直な子だ。それは一緒のユニットで活動して、さらには一緒に暮らしている飛鳥なら知っていると思う」
飛鳥「そうだね」
P「その蘭子が、100%信頼していた相手である飛鳥に突然裏切られた、そう感じたとしたら?飛鳥が同じ状況ならどう考える?」
飛鳥「……っ!」
奈緒「おいプロデューサー!もうその辺に…」
飛鳥「……ボクなら2度と顔も見たくない、消えてくれって思うだろうね…」
凛「飛鳥…」
P「蘭子も恐らくそう思っているだろう。お前と蘭子は発現の仕方のベクトルが違うとはいえ、根本的な部分はとても似ているからな」
飛鳥「…」
みく「で、でもちゃんと話をすればきっと蘭子チャンだって分かってくれるんじゃ…」
P「ちゃんと話をすることができれば、な。ただ、蘭子の今の精神状態を考えると、それは非常に厳しい」
P「蘭子にとっては、いつも隣にいてくれる飛鳥が一番の大きな支えだったはずだ。精神的支柱と言ってもいいだろう。実際、プロデューサーである俺以上に飛鳥を信頼している節はどことなくあった」
P「それゆえに、受けたショックがあまりに大きかったんだろう…ケーキのひとつやふたつという些細なことではあるとはいえ」
飛鳥「一体ボクはどうすれば…」
P「……」
ドアガチャ
美波「プロデューサーさん、どこへ?」
P「とりあえず俺が蘭子を宥めてここに連れて帰ってくる。他のみんなは…待機していてくれないか。2人だけの方が話しやすいことも多いはずだしな」
凛「分かった」
みく「私たちに任せるにゃ!」
P「それと飛鳥」
飛鳥「…なんだい?」
P「俺に考えがある」

-事務所屋上-
蘭子「………」
………ガチャン……コッコッコッコッ
P「隣、いいか?」
蘭子「………」
P「………」
蘭子「………」
P「……なぁ」
蘭子「………」
P「飛鳥の話、聞くだけ聞いてやってくれないか」
蘭子「………や」
P「どうしてだ?」
蘭子「……信頼してたのに……飛鳥ちゃんに裏切られた……もう顔も見たくない……」
P「…」
蘭子「私のことを理解ってくれる数少ない大切な友達だって!!そう思ってたのに!!」
P「…思って"た"、か」
蘭子「私がケーキを楽しみにしてたのは昨日お話しして知ってたはずだし、それなら絶対にその楽しみを奪うなんてことはするわけがないもん!!……酷いよ……!」
P「…あのさ」
蘭子「……何?」
P「蘭子はもう本当に顔も見たくないくらい飛鳥のこと嫌いなのか?」
蘭子「……うん」
P「そうか?俺にはそうは見えないが」
蘭子「そんなことは!!」
P「いや、やっぱり蘭子は飛鳥のこと嫌いになってない」
蘭子「嘘!そんなはずない!」
P「いいや嘘じゃないね。俺にはわかる」
蘭子「なんで!!」
P「なんでかって?さあな。じゃあ試してみるか?」
蘭子「え…?」
P「飛鳥の嫌いなところ、もしくは飛鳥との思い出で嫌だったことを挙げてみてくれないか」
蘭子「……」
P「……」
蘭子「……」
P「ほらな?一つもあげられないだろ?ってことはお前は飛鳥のことを嫌いじゃないんだ」
蘭子「……でも」
P「本当に嫌いになってたのなら、ついさっきの出来事について散々言えたはずだし、過去に2人の間に衝突がなかったわけじゃない。嫌だったことなんてない方が稀だよ。ましてお前ら2人はうちの部署の発足当初から一緒に活動してきたんだ。嫌な思い出がないなんて尚更ありえない。…違うか?」
蘭子「違わない…」
P「だろ?嫌じゃなかった、そして今も嫌じゃないってことは、きっと蘭子は飛鳥のことが大好きなんだ。」
蘭子「……」
P「確かに、あの時の飛鳥の態度もあまり褒められたものではなかったから、蘭子があんなことを言ってしまったのもわかる。でも、蘭子が飛鳥のこと大嫌いだって叫んだ時の飛鳥の顔、覚えてるか?」
蘭子「すごく…つらそうだった」
P「そうだ。ということは飛鳥も蘭子のことが大好きで大切なんだよ。決して蘭子のことを欺こうとか陥れようとしてあんなことをしたんじゃない」
P「…ということを伝えた上でもう一度聞こう。蘭子は飛鳥のことが本当に嫌いか?」
蘭子「………」
P「………」
蘭子「……嫌いじゃ…ない…」
P「……」
蘭子「ううん…、好き、大好き」
P「…そっか」
蘭子「うん、私は飛鳥ちゃんのこと大好き」
P「やっぱりな。そうだと思った」
蘭子「……でも、なんで飛鳥ちゃんは私のケーキを……」
P「あー…そのことについてなんだが…あとは本人に説明してもらう方がいいな。飛鳥、出てきていいぞ」
蘭子「えっ…!?」
飛鳥「…………」
蘭子「え、あ、その…」
飛鳥「蘭子」
蘭子「は、ひゃい!」
飛鳥「本当にごめん!ボクが悪かったんだ!」
蘭子「え、えっと…」

そして飛鳥はことの顛末をすべて蘭子に話した…

蘭子「…じゃあもしかして今朝私が起きたときに寮にいなかったのって…」
飛鳥「ああそうさ、ボクがダメにしてしまったケーキを手に入れるためだ。これがそのケーキだ」
蘭子「飛鳥ちゃん…」
飛鳥「ことの発端はボクのせいだし、言葉が足りなくて蘭子を傷つけたのも紛れもない事実だ。本当にごめん…」
蘭子「ま、待って、わたしの方こそごめんなさい…!あんなにひどいこと言っちゃって…」
飛鳥「いや、でもボクが余計なことをしなければ…」
蘭子「わたしだってもう少しちゃんと話を聞いてたら…」
P「…はーもうまどろっこしいなぁ。ほら、2人とも!」
蘭子「ふえっ」
飛鳥「あっ、ちょっと」
P「お互いに反省してることはわかったろ?それさえわかりゃ十分だ。仲直りの握手をしてこの件はおしまい!2人は仲良しに戻る!これでいいんだ」
飛鳥「……本当にこんなボクとまた仲良くしてくれるのかい?」
蘭子「……わたしの方こそ、仲良くしてもらってもいいの…?」
飛鳥・蘭子「「…もちろん」」
2人は握手をして、そのまま硬く抱きしめあった。まるで磁石が引き合うかのように…

こうして、神崎蘭子の誕生日ケーキ消失事件は無事解決し、飛鳥と蘭子の2人は以前にも増して仲良くなった。具体的に言うと、事務所にいるときは常にくっついてる。主に蘭子が飛鳥に抱きついてるんだけどね。磁石どころか接着剤でくっついてんじゃないのってくらい密着してる。微笑ましい。

蘭子「我が生涯の伴侶よ!今宵こそ血の盟約を結ぶ時…///(飛鳥ちゃん!今日の夜……いいかな?///)」
飛鳥「っ!?…いいだろう。受けて立つよ…///」

めでたしめでたし〜(宮本雑デリカ)

 

 

 

 

 

 

はつらいぶ!

バイト中にふと飛鳥くんの泣き顔が見たいなと思ったので、飛鳥くんの初ライブの時の話を書こうと思います。

飛鳥との馴れ初めは、まだ今の事務所ができて間もない頃、僕がたまたま街で見かけた飛鳥をスカウトしたっていうのが始まりなんだけど、まぁその時の話は今回は省略します。まぁデレステの飛鳥コミュ1話みたいなのを想像してくれればいいです。当時はまだうちに所属してるアイドルは蘭子ちゃんだけで、しかも蘭子ちゃんもまだCDデビューする前っていう本当に初期の初期の段階でした。当然大きなお仕事なんて取れないし、毎日毎日レッスンとオーディションの繰り返し。で、飛鳥が所属して1ヶ月が経つくらいの頃、いい加減デビューさせてあげたいってことで、僕が社長に直談判して2人のデビューライブの場を設けることに成功しました。でも、割と無理言って設けた機会だったので準備期間が非常に短く、舞台に立つのが初めての2人にとってはすごいプレッシャーだったかなと今考えてみると思ったり。

で、短い準備期間はあっという間に過ぎてデビューライブ当日を迎えたんですけど、蘭子ちゃんと飛鳥くんの2人はユニット『ダークイルミネイト』としてデビューすることになりました。ライブの滑り出しは上々で、お客さんも大盛り上がり。蘭子ちゃんの熊本弁も絶好調で、会場のみんなが闇に飲まれてました。
そんな盛り上がってるライブの終盤に事件はおきました。蘭子ちゃんの華蕾夢見ル狂詩曲、飛鳥くんの共鳴世界の存在論のそれぞれの披露が終了し、2人のユニット曲の準備のために一旦2人は舞台裏に引っ込むんだけど、その時に飛鳥くんが機材の端に足を引っ掛けて転んじゃって、足をひねっちゃったんですね。本人は平気だって言い張ったけど、明らかに足が腫れてるからそんな足でダンスを踊らせるわけにはいかないし、ユニット曲を蘭子ちゃん1人でやらせるのも無理な話だから、そのまま飛鳥くんは楽屋に戻らせました。プログラムを急遽変更して、ライブ自体は無事終了したんだけど、飛鳥くんは自分の不注意でユニット曲を披露するという一番大きなプログラムを潰してしまったって思ってしまって塞ぎ込んでしまった。実際のところは蘭子ちゃんはユニット曲が出来なかったことは全然気にしてなくて、むしろ飛鳥くんの怪我の心配をしてたんだけどね。そのことを蘭子ちゃんは伝えようとしたんだけど、完全に取り乱してる飛鳥くんはつい声を荒げて、「そんなにボクに構うな!」的なことを言っちゃったんですね。言ってしまった後に飛鳥くん本人も失言をしたと気付いたんだけど、蘭子ちゃんは完全に動揺しちゃって楽屋を出ていっちゃうし、飛鳥くんは飛鳥くんで余計に塞ぎ込んじゃうしで楽屋の空気は最悪と言っても過言ではなかった。

その空気に耐えきれなくなった僕が、飛鳥くんの頭を無言で撫で始めたら、驚いた顔をしてこっちを見てきたんですね。「ボクのせいで全てが無駄になってしまったのに…」って自分を責め始めるから、「飛鳥のせいじゃないし何も無駄になってない。会場は最後まで歓声と笑顔でいっぱいだった。ユニット曲はまた別の機会に披露すればいい。今は無事ライブを終えられたことを喜ぼう。」って伝えた。そしたら、涙をずっと堪えてた飛鳥くんがついに泣き出しちゃったので、僕の胸を貸してあげて、泣き止むまで優しく抱きしめてあげてました。泣きながら言葉にもならない何かを喚いて、普段のような言動も一切なく、そこにいるのはただの14歳の女の子だった。

多分30分くらいずっと泣いてたんじゃないかなぁと思うんだけれど、ライブの疲れと散々泣いた疲れとが重なって、飛鳥くんは僕の腕の中で寝ちゃいました。ちょうどその頃に楽屋から出て行ってた蘭子ちゃんも帰ってきたので、その後の経緯を伝え、蘭子ちゃんにも労いの言葉をかけ、頭を撫でてあげました。頭撫でてるうちに蘭子ちゃんまで僕にもたれかかって寝ちゃった。2人ともすごくいい匂いがした。起こすのもしのびないなぁと思ってしばらくそのままでいたら終電逃しちゃって事務所に3人で泊まることになるのはまた別の話で。

温泉に行こう!

せっかくリプで投げられたのでうちの担当アイドル3人と温泉に行った時の話を。

温泉っていうと楓さんとか川島さんがすごい食いついてきそうなネタだと思うんだけど、スポンサーの意向とか上層部のごにょごにょとか限定ガシャとか色々あって美波が有名な温泉のロケに行くことになったのね。で、たまたますぐ近くでダークイルミネイトの2人も別番組のロケやることになってたのと、翌日全員オフだってこともあって、本当は日帰りでいいんだけど僕が自腹切ってみんなで1泊してから帰ることにしたの。

で、まぁ当然ながら男の僕が女の子のアイドルたちと同じ部屋で寝るわけにはいかないから別で部屋を取ったわけだけど、みんなに1人別の部屋で過ごすのは寂しいし一緒にご飯食べてお話しましょうって言われたのね。自分の可愛い可愛い担当アイドルからの頼みだから断れるわけもなく、実際1人飯は寂しいから一緒の部屋でご飯食べることにしたんだけど、みんなお風呂上がりでいつもと雰囲気が違うのね。蘭子ちゃんは髪の毛下ろしてるし、美波はエッチなフェロモンが普段の10割増しだし、2人とも浴衣着てるから太ももとかチラチラ見えちゃうし。まぁ何故か飛鳥くんだけはエクステも装備していつもどおりだったけど、微妙に顔が赤かったから多分お風呂で蘭子ちゃんとよろしくやってたんだと思う。蘭子ちゃんのお肌無駄にツヤツヤしてるし。

で、そんな雰囲気にすっかり飲まれた僕は美味しいご飯の味の感想もろくに抱けないくらい3人に魅了されちゃうのね。で、そのまま特に中身のないトークをしてたんだけど、浴衣から覗く太ももが気になって仕方ない僕は視線がついそっちにいっちゃう。それに気づいた美波が、ちょっと頬を赤らめてから無言で自分の浴衣を少しだけめくってくるのよ。これ完全に誘ってるよね。生存本能がヴァルキュリアしてしまいそう。そんなことを考えてたら、蘭子と飛鳥が完全にあっちの世界に2人でお散歩に行っちゃって帰ってこないから僕と美波も完全に2人だけの世界になっちゃった。さぁどうしような(ゲス顔)ってしてたら美波が耳元に顔を近づけてきて小声で、(…膝枕して欲しいですか…?)って聞いてきたからノータイムで美波の柔らかい太ももに顔を埋めました。柔らかくて気持ちよかったです(小並感)

その後あっちの世界から帰ってきたあすらんコンビに膝枕目撃されて4人で夜が明けるまでイチャコラするのはまた別の話。すごく気持ちよかった。

 

 

 

 

 

堕天使と夢魔と監視者と

ちょっと電波を受信したので書いてみます。

 

僕は次のライブステージの企画を練ったり、いろんな書類の処理やらに追われて1人事務所で残業していたのだけれど、暑さで体力が奪われていたのと、このところ休みなしでずっと連勤だったのが重なり、つい居眠りをしてしまっていた。ふと気づくと夜の闇もすっかり深まり、電気の消えた事務所に入る光は月の光くらいのものだった。事務所の掛け時計を見ると、既に時計の針は頂点を通り過ぎていた。

 

「…しまった。終電逃したな…」

 

自分以外誰もいない事務所で1人呟く。しかし、いくら後悔しても時間は巻き戻ってはくれない。前向きに考えよう、と決意し、意識を切り替える。終電を逃してしまった以上帰ることはできない、ならば、今のうちにできる仕事を済ませてしまおう。そう思い、資料を探すために事務用の椅子から立ち上がろうとした時、自分の体が全く動かないことに気づいた。正確には、顔を動かして周りを見渡したり、声を発することはできるものの、手足が全く言うことを聞かない。まるで石になってしまったかのようだった。

 

「どうなってんだ……?おい…動け、動けよ……ッ!」

 

必死になって体を動かそうとするも、腕や足はおろか、指先すらピクリとも動かない。一気に冴えていく意識が、恐怖に支配されていく。

……その時、誰もいないはずの事務所の扉がゆっくりと開いた。こんな時間にアイドルが事務所を訪ねてくるとは考えにくいし、アシスタントの千川ちひろは昨日から有給休暇を取って海外旅行に出かけているため現れるはずがない。思わず身構えようとするも、自由のきかない体では何をすることもできない。恐怖のあまり叫びそうになるのを堪えながら入ってくる人物に目を向ける。

 

蘭子「………今こそ、我が魔力を解き放つ刻」

 

「ら……蘭子……?」

 

入ってきたのは、我が事務所の所属アイドルの1人である神崎蘭子だった。見知った顔だったため一気に緊張がほぐれる。強張った体からすっと力が抜けた。

 

「なんだよもう…脅かすなよ…。というかなんでこんな時間に事務所に来たんだ。14歳の女の子が出歩いていい時間じゃ…んむっ」

 

体が動かせないことに気づかれないように振る舞いつつも、こんな遅くに事務所にやってきた蘭子に小言の一つでも言ってやろうとした刹那、唇を塞がれる。柔らかく、暖かい感触が唇を支配する。頬を赤く染めた蘭子の顔が目の前に広がる。女の子特有の甘い香りが全身を包み込む。

 

キスをされているのだと気づき慌てて振り払おうとするが、顔しか動かせない状況では上手くいくはずもない。それどころか、抵抗する僕の口をこじ開け舌を滑り込ませてきた。何が起きているのか状況が全く整理できないまま口の中を彼女の舌に蹂躙される。やがて僕は抵抗を諦め、彼女のなすがままになっていた。

 

どれくらいの時間が経っただろうか。暫くしてから蘭子の唇が僕から離れる。2人の唇の間に一筋の橋が架かり、そして切れた。

 

蘭子「契約は交わされた。汝、我が眷属として転生せん」

 

「…待ってくれ、どういうことだ。こんな夜中に事務所に来て、いきなりキスされて…それで契約だって?話の流れが急過ぎる、順を追って説明を…」

 

混乱する僕を尻目に、満足そうな表情を浮かべる蘭子。状況整理のための説明を求める僕の言葉は、しかし、最後まで続かなかった。突如事務所の床の複雑な模様が描かれた魔法陣が出現し、その中から1人の女性が現れる。

 

美波「ふふっ、お疲れ様です。プロデューサーさん♪」

 

「美波……!?え、待て、お前今どうやって……」

 

目まぐるしく、そして非日常的に変化する状況に全くついていけず、思考回路がオーバーヒートしそうになる。脳が現実を理解することを拒み、ただただ呆然とする僕。美波はどこか艶美な微笑みを浮かべながら、半分放心状態の僕に近寄り、そのまま僕の首に腕を絡め、半開きになった僕の唇を自身の唇で塞いだ。

 

「んむっ…!?ちょ…みな、み…んっ、おまえまで…」

 

美波「ふふふっ……んむっ、ちゅぱっ…」

 

抵抗することもできず、なすがまま美波に唇を奪われる。当然のように舌をねじ込まれ、彼女の唾液を飲まされる。蘭子のものとはまた違う、オンナの香りに脳が支配される。

 

しばらくして、それでもう満足したのか、美波は僕から離れていった。自分の担当アイドルに立て続けで濃厚なキスをされ、完全に放心する僕のことなど御構い無しに、彼女は告げた。

 

美波「これでプロデューサーさんは私の眷属になりました。これからもよろしくお願いしますね♪」

 

「………(何がどうなってるんだ……)」

 

すると、突然の闖入者に呆気に取られていた蘭子が口を開いた。

 

蘭子「…まさか、冥界より出でし夢魔の一族……?」

 

美波「そういう蘭子ちゃんこそ。まさか本当に天界を追放された元天使だったとはね」

 

蘭子「ククク…如何にも。我が力の復活には強大な魔力を秘めた眷属が必須。そして満月の夜、すなわち今宵、我が友は従順なる僕へと生まれ変わったのだ」

 

美波「そう……残念ね。その契約は無効よ。私のさっきの行為を見てたでしょ?貴女の契約を私の契約で上書きした…つまりプロデューサーさんは私の眷属、蘭子ちゃんのものにはならないわ」

 

蘭子「冥界の夢魔よ、我が真結界はその程度の魔力で破れるものではない。プロヴァンスの風はいつも我と共にあるのだ」

 

立て続けにキスをされた衝撃からようやく立ち直り、2人の会話の内容に思考を巡らせる。普段から邪気眼な言動の蘭子はともかく、真面目で優等生な美波までが天使がどうとか契約がどうとか言っている。しかも、当人たちにふざけているような様子は一切ない。となると、おそらく先ほどの契約がどうとかいう話は全て真実なのだろう。そこまで考えが至ったところでふと気になったことを口にしてみた。

 

「なぁ…美波が、えーっと、夢魔だっけ?だったり、蘭子が元天使ってのは本当の話なのか?」

 

美波「ええ。そうですよ」

 

蘭子「如何にも」

 

あまりにも非現実的な質問にあっさりと肯定する2人。驚きのあまり二の句が継げない僕を差し置いて、2人の話は続いていく。

 

美波「夢魔は生きていくのに人間の精力が必要なんです。そして、夢魔の世界では生まれてから20年以内に生涯を通して精力を安定して得られる人間を1人、自分の支配下に置くのが慣習になっています。当然私も例外じゃありません。そして、私が出会った人間の中で最も精力が得られそうなのが…プロデューサーさん、貴方だったんです」

 

蘭子「我は天界を追放され、その時に片翼を折られたいわば片翼の堕天使。再び天界に舞い戻るためには膨大な魔力が必要。しかし、我が身のみでは力が及ばず…。故に、契約者、すなわち眷属から魔力を得ることで不足分を補う必要があったのだ」

 

状況をまとめると、僕がスカウトしてきたアイドル2人は実は人間ではなく、夢魔と堕天使で、2人の目的を果たすためには僕が必要らしい。そして、僕との契約をどちらが結ぶかで今揉めている、ということになる。

 

美波「蘭子ちゃん、悪いけどプロデューサーさんは渡さないわ。私のものよ」

 

蘭子「そ、それはこっちのセリフです!私が先に契約したんだもん!早い者勝ちだもん!」

 

美波「だからさっき言ったでしょう?蘭子ちゃんの契約は私ので上書きしたって。だからその契約は無効よ」

 

蘭子「だ、だったらもう一度その上から契約を交わせば…!」

 

何故か蘭子が素に戻っているが、2人の言い争いは止まらない。身動きが取れない上にあまりの非日常に思考が追いついていない僕は、2人の争いを眺めることしかできない。終いには、2人が僕に抱きついて契約を上書きしようとしてきた。

 

???「……やれやれ。やはりこうなってしまうのかい?」

 

突如、第三者の声が事務所に響いた。突然の第三者の介入に動きの止まる蘭子たち。すると、衝立の陰から1人の少女が姿をあらわす。現れたのは、この事務所の所属アイドルの1人、二宮飛鳥だった。

 

飛鳥「全く、何故キミたちはセカイの因果律が捻じ曲がろうとも同じ運命に収束してしまうんだろうね?このセカイの監視者であり調律者であるボクの苦労を増やさないでほしいな」

 

「飛鳥……?なんでお前までここに」

 

飛鳥「今言っただろう?ボクはこのセカイを監視する監視者であり、このセカイに本来あるべきでない歪みを修正する調律者だ。そして、美波さんと蘭子の2人の存在理由に歪みが生じている。その結果、2人の歪みがプロデューサー、キミの人生にまで新たな歪みを生み出そうとしている」

 

「……わけがわからない。ちゃんと説明してくれ」

 

美波「私たちに歪みが生じてるですって……?そんなはずはないわ」

 

蘭子「左様。いくら我が魂の共鳴者であろうと、この運命は変えられぬ」

 

飛鳥「当人たちが歪みに気づくはずはないんだよ。なんせ記憶も事実も全て書き換わってしまうのだからね。本来の新田美波という女性は夢魔の一族の者ではなく、普通の女子大生だし、神崎蘭子という人物は堕天使などではなくただの女子中学生に過ぎないんだ。2人に生じているセカイの歪みはその事実すら歪め、新たな歪みの火種になろうとしている。セカイに刺激がないのはつまらないことだけれど、こういった刺激はやがてはセカイ全体を歪めてしまう。そうなってしまう前にボクがこの歪みを修正する必要があるのさ」

 

「……よく分からないが、この異常事態をどうにかするために来た、ということでいいんだな?」

 

飛鳥「そう思ってくれれば間違いないよ。現に、キミも彼女たちの言動に違和感を感じる部分はあっただろう?それらも全てセカイの歪みから発生したものさ。おそらく、何らかの原因で2人のセカイに強大な力が干渉し、その結果が今の状況を生み出したんだ」

 

美波「そんなはずは………私は誇り高き冥界の夢魔の一族の末裔よ!この事実に変わりはないわ!」

 

蘭子「我も偽りの記憶をアカシックレコードに刻んだ覚えはない!」

 

飛鳥「だから、その記憶、事実自体が書き換えられてると言っているじゃないか…。これはセカイの傍観者であるボクにしか観測できない。セカイの歯車の一部であるその他の存在には一切分かり得ないことなんだ……もっとも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛鳥「ボクの真の共鳴者であるプロデューサーだけは、セカイの歪みに無意識下で違和感を感じていたようだけどね」

 

「……どういうことだ」

 

飛鳥「もしも、違和感を感じていないのであれば、美波さんや蘭子との契約とやらについて何も疑問を抱かないはずなんだ。しかし、キミは疑問に思うことがあった。それだけの話さ」

 

「…じゃあ!これを元に戻すにはどうすればいいんだ!教えてくれ!」

 

飛鳥「いいだろう。ボクの共鳴者…すなわちセカイの特異点であるキミを中心にセカイを再構築すれば全ては元に戻るはずさ。だが、そのためにはそこの2人の妨害を避けなければならない。今の彼女たちは自分たちの使命を果たすことに必死なはずだからね。まずは2人を無力化しようか。……もう体は自由になっているだろう?」

 

言われて初めて、自分の体が自由に動くことに気づいた。自分の大切な担当アイドルに手を出すことだけはしたくなかったが、今は緊急事態だと言い聞かせ、素早い動きで美波と蘭子に手刀を打ち込み気絶させる。念のため両腕を拘束し、万が一目覚めても妨害が入らないようにした。

 

「……これでいいか?早く始めてくれ」

 

飛鳥「ああ。………行くよ」

 

飛鳥が左手を空にかざすと、そこに複雑な魔法陣が描かれる。魔法陣の中には時計の針のようなものがいくつも動いており、ガチャガチャと音を立てていた。

 

………5分ほど経っただろうか、魔法陣の中に描かれた時計の針の動きが止まると、魔法陣全体が激しく光り輝き始めた。

 

飛鳥「これでセカイの調律は完了した。あとはこのゲートをくぐれば全ては元に戻るはずだ」

 

そう言うと、飛鳥は魔法陣を縦に切り裂き、大きな門のようなものが姿をあらわした。これが彼女の言うゲートなのだろう。彼女にありがとうと感謝の言葉を伝え、言われるがままゲートをくぐる。ゲートをくぐったさきには何もない空間が広がっており、やがて意識は深い闇に沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

飛鳥「………」

 

飛鳥「ごめん、プロデューサー」

 

セカイの調律者を自称する少女は、ゲートの先の空間に飲み込まれていった男に静かに謝罪した。セカイの歪みの修正方法、それは、特異点となるプロデューサー自身をセカイから追放すること。彼を追放すればこのセカイは本来のカタチを取り戻す。彼を追放しようとすれば、間違いなく美波や蘭子は止めようとするだろう。そのために彼女は自身の理解者に嘘を吐き、彼に蘭子たちを無力化させ、そして飛鳥自身の手で彼を始末した。セカイが修正されれば、やがて彼女たちの本来のプロデューサーが姿をあらわすであろう。だが、彼は真の意味での彼女の理解者ではない。

 

飛鳥「様々なアプローチで修正は試みた。でも、キミをこのセカイに残す方法は必ずセカイに歪みを生じさせる。全てを収束させるにはこれしかなかったんだ…………」

 

贖いの言葉は誰に聞かれることもなく虚空に消えていく。やがて、唯一の理解者を自らの手で闇に葬った事実に耐えきれず、二宮飛鳥は静かに涙を流した。


-end-